【新唐人NTDTV＝米NYに本部を置く中国語衛星放送。中国＆国際ニュースを独自の視点でお届けします】『西遊記』の第68話ではこのような記述があります<br />朱紫国の国王が病に倒れました<br />孫悟空は国王の手首に繋いた糸を通して 国王の病状が分かるという<br />非常に不思議な話でした<br /><br />そもそも西遊記は怪奇小説であるため<br />これは著者が作り上げた話だと多くが思っています<br /><br />しかし 漢方ではこの診療法が実在するのです<br />「懸絲診脈（けんししんみゃく）」と呼ばれます<br /><br />実際 唐の時代 <br />名医孫思邈（そんしばく）はこの方法で<br />臨月の妃を診断したことがあります<br /><br />妊娠１０ヶ月が過ぎても赤ちゃんが生まれない妃は<br />追い討ちをかけるように重病に罹ってしまいました<br /><br />宮廷内の医者らは手の施しようがありません<br />すると 大臣の徐茂功が皇帝に民間医の孫思邈を推薦しました<br /><br />宮廷に呼ばれた孫思邈は一本の赤い糸を取り出して<br />女官にカーテンの向こう側にいる妃の右手首に繋がせました<br />カーテンのこちら側にいる孫思邈は糸の片方を手に持ちました<br /><br />暫くして 脈を測り終え処方を書き出しました<br />そして 妃は無事に出産することができました<br /><br />この方法による医療方法は<br />歴史上の記載にも多く残っています<br />しかし 近代になって伝承が途絶えてしまったのです<br /><br />近代の学者たちはこの方法を理解できず<br />糸を使うとは表面形式であって<br />実際に他の方法で病状を把握しているとみています<br /><br />果たしてそうでしょうか<br /><br />古代では修道者でもある医者が多くいました<br />孫思邈がその一人です<br />彼は自身を修め 最終的に「真人」に達しました <br />歴史上では「孫真人」と記されています<br /><br />修煉する人は心が落ち着いていて<br />とても静かになっているときに<br />糸に伝わってくる脈拍を感じ取ることができ<br />患者の状態を知ることができるのです<br /><br />そして 修行を積みより徳の高い医者の場合<br />糸を通さなくても患者の状態を把握できます<br />この方法を「遥診（ようしん／遠隔診療）」と言います<br />米国Samra中医大学及びAlhambra中医大学で<br />教鞭を執る李有甫教授がこの診療方法を用いていました<br /><br />李教授はこれまで 中国社会科学院民族研究所<br />清華大学 北京積水潭医院等にて<br /><br />そして 中国国家主席 大臣 将軍等を含む<br />約４千人に対して遠隔診療を行いました<br />正確率はほぼ１００％でした<br /><br />彼は一切の道具を使わず <br />...<br /><a href="https://www.youtube.com/watch?v=NGMsH5Z-DeI" target="_blank" rel="nofollow">https://www.youtube.com/watch?v=NGMsH5Z-DeI</a>